SM出会いサイトを始めて利用してみた①

 《出会い系サイト》

 今まで生きてきてそのようなものを利用したことなどはない。いや、なかった。けれど、さみしさも相まってSMの出会い系サイトを検索し、私の嗜好を汲んでくれそうな男性にコンタクトを取った。

 男性の書き込みを見て私のほうがメールを送り、やりとりをするという形だ。近隣で検索をかけるともの至極たくさんの男性が【M女募集】の欄に書き込んでいた。

・貴方の溜まった欲望を僕に捧げてみませんか。
・非日常を味わいましょう
・最初はメールで調教を。それからは会ってから。だんだんと

 と、いうようなおうような書き込みもあれば、

・俺の虐めに耐えてこそ、快楽を得ることができる。さあ、おいで。俺のところへ。
・首輪をし動けなくなるまでイカせてやる。白目を剥くほどの快感を味わいたいならメールを。
・緊縛で身動きできなくし、あとは、俺の奴隷になり屈すること。

 など、辛辣な書き込みもあった。正直、後者の意地悪な書き込みの方に心がなびいた。なびいて興奮をしたのは否定できない。生粋のMな私だ。どんなことをされても屈することなど今までしたことがない。

 いくら男性が強者のどSでも私は屈したことなどはない。意地でそうした訳ではない。私を満足に虐めてくれる男性が現れないのだ。なので、敢えて、優しさが溢れている方の掲示板の方を見て、書き込みの中に垣間見るSの匂いを嗅ぎつけコンタクトを取ることにした。

 その実、本当のSなど存在はしない。Sと自称する男性こそ、Mだったりするし、気が小さいからSと名乗ったりするのだ。今までの経験。私の方がSだったなんてこともあり、笑った記憶がある。


 《最初はメールから》《僕の趣味は釣りです》《あなたのことを知りたいです》《天気がいいですね》
 
 など、他愛のないメールが何通も来たが、あたしはどうしても返信をするを溜めらった。なぜ?この男性は最初から名前を名乗らなかったのだ。偽名でもいい、名前を名乗るべきだ。知らない相手からの信頼を得るのは名前きちんと伝えないとならない。

 私はそこに呆れ、しばらくメールを放置していた。
 しかし、そのことをその男性のことを忘れていた矢先、記憶の中から消えそうだった相手からメールがきたのだ。

《お久しぶりです。今日午後から空いていて。ご都合が合えばどうですか。ケンジ》

 1ヶ月ぶりくらいに来たメールだったけれど、あたかも最近やりとりをした感じの軽いメールだった。
 私は憤怒を通り越し呆れる。

 けれど、それほどまでに執拗にメールをしてくる男性にあってみたくなった。勝手に指が動いていた。

《午後なら時間があります 綾》

 返信をした。始めてのレスポンス。私はこのあと、男性と出会ったのだ。

 (次回)



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