SM出会いサイトを始めて利用してみた②

 待ち合わせ場所に行きメールをする。
《着きました。タクシー乗り場の前にいる紺色の傘をさしています》その日は幸家か不幸が雨が降っていた。傘が邪魔をしきっと私のことを見えているだろう相手は顔が見えなくて帰るに帰れない状況である。《今むかいます》返事が来ると同時に、少し古い型のワゴンRが私の目の前に停まった。助手席のドアが開き、「あやさん?」私は本当に『あや』なので、うん、と頷いた。私はすっかり、後悔をした。

 その相手の男は本当にくたびれたおじさんだったのだ。最初のやりとりから嫌悪感満載だったので、年齢など些細な詳細を聞くのを忘れていた。掲示板にあったプロフだと、年齢は40代半ば。中肉中背と、記憶が正しければそう書いてあった。どうみても50代の前半だ。「乗って」ここで「あ、すみません。あ、」なんていいながら、帰るわけにも行かず、「あ、どうも」なんて言いながら、車に乗り込んだ。

「SMルームのある部屋に行こうか」
 Mと表明し、あげく、孤独で友達もいない、と書いてあったのをまるで鵜呑みにしている男(健二)はさらっと口にした。車の中で健二は堂々と『出会い系サイトで出会える確率」や「今まで出会った女達」など、俺の出会い系武勇伝を饒舌に語り始める。「俺って運がいいんだよね。出会えなっかたことなど一度もないし、でね、」「ふーん」でね、結構女運がいいんだよ。と、付け足す。お金を介さない出会い系。私は風俗嬢なので余計に出会い系、好きでもない男性との粘膜接触に少々嫌気がさしていた。まだ始まってもいないのに。

 私は一切自分のことは話さなかった。何か訊かれたら応えるというステータスでいき、とても従順な女を演じた。ホテルに到着するや否や、私をベッドに押し倒し、キスをしてきた。出会い系である。まして、Mと表明している私。嫌がるわけないだろうという自信。健二は私の胸を揉みしだき、性急に洋服を剥ぎ取るよう脱がせた。「シャワーをさせて」お願いよ。懇願をしシャワーだけさせてもらう。健二の男性器は反り上がっていたが、全く唆る男性器だはなかった。年齢にふさわしい男性器だった。足と手を綿の赤いロープで縛られ、あげくビニールテープで拘束された。目かくしをされ何も見えないし、動けない。怖くなどはなく、むしろ見えない方が好都合だった。

 健二は私の身体をぞんざいに扱ってくれた。乳首を洗濯バサミで挟んで、何度も引っ張る。「痛い」声を張り上げいうも、「はぁ?そっちがこれを望んだんんだろう?」いかにも上からの言葉に少々二の句を継ぐ。ヴァイブとローターを突っ込まれ、「どうだ、イクなら言えよ」S気取りの言葉を並べるも、私はそのような道具を使われても全くイカない性質なので健二はやはり焦っていた。けれど、陰部が痛かったので、嘘だけれど、「イクわ」 肢体を反らしてイクふりをした。手と足に縄が食い込み痛かったが、その痛さは、その痛さだけを私は好んだ。拘束や折檻染みたこと元来好きなので手足の痛みだけが生きている実感をくれる。

 健二は帽子を被せ、とんでもない格好をした私の陰部にそうっと入ってきた。顔が見えないのが功を奏したとばかりに私は咆哮の声をあげた。見知らぬ男。見知らぬ場所。縛られた身体。何度もつ突かれ、私はそれでも屈服をせず、「やめて」とは一切言わなかった。

 健二の方が先に白旗をあげた。「あやちゃん、もう、解いてあげるよ」散々おもちゃにしたくせに、抑揚のない喋りが返って私を苦しめず解放をした。「痛かっただろ。ごめんなさい」
 健二はなんでか謝罪の言葉を述べたが、どうして謝ったのか未だに不明だ。

 健二は50歳で高校生2人のお父さんだった。家庭の悩みもあるが、男にとっての衰えの確認のために出会い系を使い悩みを吐露しつつ、性を解放すると語っていた。どうでもいい話だった。私は思う。出会い系ってなんだか虚しいな。と。女も寂しい日があるし、誰かの胸にすがりたいときもある。けれど、誰でもいいわけではない。女性は常に愛を欲する生き物なのだから。女を再確認した出会い系。もう絶対にしないと思う。



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