「え? こまち、まだ出会い系やってるの?」
目をまん丸にして驚くのは、30代バリキャリなフランス人の女友達。
まだインターンだった私は、素敵な男性をネットの出会い系で探していた。
しかし、残念ながらネットで出会ったのは・・・写真と同一人物とは思えない「なんちゃって角度イケメン」や 若い頃の写真を使って若い女性を物色するおじさん。
男性とデートだと思って行ったらレズビアンの女性だったり、待ち合わせの場所に複数の男性が待っていたり、 素敵だと思った男性に怪しい薬を勧められたりと、結果は散々なものだった。
「素敵なセフレがいる彼女なら、いい出会い系サイトを知っているだろう」 そう思って相談したら、意外にも驚かれてしまったのだ。
「冗談でしょ?ネットでいい男が転がってると思ってるの?」 「いい男はね、そんなところに登録しなくても女に困らないのよ」 「えー!じゃどこであんな素敵なセフレに出会ったの!?」 すると、彼女は大笑いして教えてくれた。
「あれはセフレじゃなくて、男娼よ!」 初めて聞く単語に「?」となっていると、彼女は詳しく聞かせてくれた。
彼女がデートしていた男性は、「女性向け風俗の男性」だというのだ。 彼女の女上司がそこの常連客で、ストレスが溜まっていた彼女を紹介してくれたのだという。
彼女の女上司は綺麗なブロンド髪、しっかりと引き締まった既婚者であり立派なキャリアウーン。 海外ドラマで見るような素敵な女性がまさか「男娼」とデートしていたなんて・・・。
「なんで・・・男を買うの?」 そう彼女に聞くのはなんだか失礼な気もしたが、好奇心には勝てなかった。
すると彼女は、 「出会い系でいい男に出会えた?答えは、NOよね」 「たとえ出会えたとしても既婚者だったり性病持ちだったり、リスクが高い!」 「男娼にはそんなリスクは少なくともないし、時間も好きなことも全部私に合わせてくれる」 「つまり、私は安全と快感を確実に手に入れてるってこと!」 ちなみに、彼女は1年半前からその男娼とデートしている。
でも、なぜ、中年男性なのだろう? 彼女から見せてもらった男娼サイトにはハリウッド俳優も顔負けの若くてかっこいい男性もいた。
なのに、なぜ中年男性? 私の疑問を察した彼女は、中年男性を選ぶ理由を教えてくれた。 「こういう若くてイケメンな男とデートするのも楽しいけどね、たまに自分に自信が持てなくなるの」 「お金を払ったから彼は無理してる。
周りから「残念な彼女」と思われているかも!とかね」 「同じお金を払っていても中年の方が安心感があるし、むしろ彼が私を買ってくれたように見えるでしょ?」 確かにこんなイケメンと歩いていたら、やはり人目が気になってしまいそうだ。
それに彼女は「男性から買われる女」と思われることに優越感を抱くという。 「大人の男ってテクニックだけじゃなくて本当に女性をわかってるし、精神年齢もちょうどいいのよ。」 「それにね、彼って結構厳しくアドバイスしてくれるのよ。
専属ビューティーアドバイザーみたいな感じね!」 確かに、初めて出会った頃の彼女は垢抜けずクラブで出会った男性とすぐにセックスしていた。
けれど、今はすっかり垢抜けたし、クラブに行ってもイケメンの誘いですら断ってしまう。 そのせいか、男達には彼女がとても高級な女に見えるようで、「彼女を口説き落とすぞ!」とグラスを片手に競い合う姿をよく見るようになった。
「どうせデートするなら、いい男とすべきよ」 「自分を最高の女にしてくれるいい男がお金で買えるなら、私はいくらでも払うわ!」 そんな彼女も8年前に結婚した。 アメリカ人の旦那さまはお財布も体型のふくよかな優しい男性。
彼曰く、自分に自信を持った彼女に強く惹かれ、何度も求婚したんだそう。 「自分にいくらかけたか、で将来の男が決まるのよ」 そんな彼女は、結婚した今も「今よりもっといい女になるため」に男娼を利用しているそう。
モテる外国人女性が「中年男娼」とデートするワケ
