女性向け風俗業界をより良くしたい! 3店舗のトップセラピが集結し“女風業界向上委員会”を発足

※写真左からBIDANさん、緊縛先生さん、哀田剛さん

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ついに東京など7都府県を対象に「緊急事態宣言」が行われました。でも、こんな時でもきちんと考えたい“女性向け風俗業界の向上”について。今回KaikanNewsでは“業界をよりよくしたい!”と真剣に考える3店舗のセラピストやセラピ兼オーナーの3人が集結し、良いサービスとは何か、セラピ一人一人がどんな志を持つべきか、そして女性向け風俗店の管理教育はどうあるべきかについて語り合いました。

新店舗出店ラッシュ! ところでセラピの教育、ちゃんとできている⁉️

 

緊縛先生 実は3人の中では一番女性向け歴は浅い名古屋発の性感マッサージ店“クオリア名古屋”を代表して緊縛先生です。女風歴は浅いけど男性向け風俗店やホストクラブの経営などの経験がやたら長いので、偉そうなこと吠えますけどよろしくです(笑)。

BIDAN  性感マッサージ店“ジェントルマン東京”のBIDANです。僕はセラピ歴は1年ほどですが、セラピ道を極めるべく他店舗のセラピとも進んで仲良くして店舗の垣根を超えた付き合いをしながら業界をより良くしたいと考えるセラピの一人です。

哀田剛 私は元々AV男優を15年以上やっていました。完全にやめる数年前からセラピストの仕事に夢中になるあまり男優としての仕事はほぼ引退しています。当初は男優をしつつセラピもしていましたが、徐々にこの仕事への興味が募り、独立して3年前に性感マッサージ店“エクスタシー東京”を立ち上げました。女風業界歴は20年近くなります。

ですので酸いも甘いも見た立場から今日は発言をさせていただきます。まずお題を出してもいいですか? 最近、新店舗が立ち上がっていることをどう思いますか?

緊縛先生 増えてますね。まず風俗経験のバッググラウンドのある人が立ち上げているのか、それとも単純に儲けると思って立ち上げたのか。一体どれだけの準備をして、きっちりとしたセラピを用意してのことか、わからないのが怖いです。

BIDAN どうしてもセラピストへの入口は“女性の裸が見られる”とか“やらしいことをして稼げる”という下心を持ちがち。もちろんその理由で入ることが悪いわけじゃない。でも、セラピストを名乗る最低限の技術と心構えがあるのかどうかが大事で。

緊縛先生 そうですね。面接にやってきた段階で間違った感覚で来た人を正す、正しい方向に持っていくように店側が教育することが大事なんですよね。でもどうやら、今はお店にセラピ登録の料金を払って書類提出し、口頭でマッサージの説明を受け、その翌日にいきなりセラピデビューみたいなケースが増えているのではないかと。

哀田 ですね。僕のところでも新人の講習を初めて何ヶ月も行なってきていましたが、脱落者や不合格者が多く、結果デビューできてない人もいるくらいです。それくらい店の持つ技術をある程度セラピストに仕込むには時間も労力もかかることなので。 

BIDAN それに今の時期にデビューしたところで新型コロナウイルスの影響でご予約状況も不安定ですし、時期的にも開店時期にはふさわしくないですよね。

哀田 はい。しかしとりあえず安易に稼げると思っている人は多いようには思います。ただの女性好きや、セックスが好きというような勘違いした方が気軽にやれる仕事ではない。男優経験者である僕から言わせていただければ、この業界で稼ぐことは男優以上に難しいと感じています。

BIDAN え、そうですか? 男優とセラピでは稼ぐ難しさはどう違いますか?

哀田 男優の場合はAVには脚本があり、それに沿った動きをすればいい。もちろん勃起のタイミングや射精をコントロールをする必要はありますが、基本的には女優さんが主役で女優さんを綺麗に見せることが最大の任務で、女優さんの望みは何かを探るとか、女優さんをイかせることが目的ではないですから。

そういう意味ではセラピストの仕事は明確な答えがあるわけではない。非常に難しいし、正直かなり割に合わないものだと思います。

BIDAN 合わないですね(笑)。もちろん稼ごうと思えば稼げるとは思います。でも、お客様との対峙時の気配りはもちろん接客していない時ですら写メ日記やTwitter更新はもちろん細かい対応があったりで、日中、神経をすり減らしますし。

緊縛先生 そうですね。拘束時間も室内における施術時間以外にもお茶や話をしたりでお客様一名に半日近い時間を使い、その間、その子の表情や振る舞い、反応に至るまで細かく観察し、どんな行為を求めているのか気を張り巡らせるわけですから。

BIDAN ですよね。とにかく五感をフル回転する仕事なのだとは常々感じています。でも、それがセラピストという仕事だし、だからこそやりがいを感じるんですけど。

セラピの“癒し”の押し売りダメ絶対! 常にアップグレードの心がけを

哀田 しかし僕が言いたいのは、その意味を履き違えた質の低いセラピの増加ですよ。まずTwitter上の宣伝活動の激化は女性向け風俗が抱える問題のひとつ。セラピから女性客へのDM営業がかなり乱発しているようです。それも、誰か宛に心を込め送るメッセージと違い、無作為に何通も送っているようで。お客様にしたら迷惑ですよね。

緊縛先生 ですね。その無作為レベルはどのくらいかというと、うちのお店の代表の楓女史のTwitterのDMに「女性向け風俗の無料体験しませんか」と来るほどです。

BIDAN それはひどい!

緊縛先生 はい。楓さんも「なんなら受けようかな」と言っているくらい(笑)。

BIDAN 実はDM営業についてはお客様からの相談で来ることもあります。「女性を癒すのが得意です」って売り込みを仕掛けてきたと。僕はそういうセラピの文言を聞いて、いつも「ん?」って思うんですよ。

哀田 言いたいことはわかります。

BIDAN お客様は誰しもが癒しを求めているわけじゃない。単純に快楽や楽しみを求めている人だっている。女性向け風俗は女性のためのサービスで、そこに何を求めてやってくるかはお客様一人一人が違うんだし。だから「貴女を癒したい」というようなセラピの姿勢は違うかなと思うんです。やや上から目線のような。

哀田 確かにね。仮に癒しを求めていたとしても、癒されたかどうかを感じるのはあくまでお客様。「すごく癒されました」とご評価をいただけて初めて、ああ、お望み通り癒せたのだと、その評価を喜ぶものだと思います。

緊縛先生 仰る通りです。でも僕は女性自身にももっとプライドと明確な目的意識は持ってほしいと常々と思ってる。だってこのサービスは、女性自身が誰を呼ぶかを選び、予約をしてるものなのだから、本来「このセラピにこうされたい」願望は持って然るべき。それを堂々と胸を張って求めてきてほしいと思っていますね。

哀田 とはいえ、どんな女性も羞恥心ゆえ「こうしたい」とハッキリと言える人はそういませんよね。仮に「夫とレス気味だから女性向け風俗を利用した」という女性の中にも「欲求不満を解消したい」人ならわかりやすいけど「女性としての自信を取り戻したい」だとすると、どんなことでご満足いただけるかは非常に複雑。ちゃんと女性の言葉に耳を傾け、その体の反応なりも探る必要があるわけですし。

BIDAN そうですね。だからこそ施術前のカウンセリングはとても大事だと思っています。それが初めてのお客さんならまさに手探りだし、リピーターのお客様であれ、その日の体調や気分によって求めているものは違うのだから、そのお客様に喜んでいただくために、やっぱり同じように神経を張り巡らせて接しないといけない。

緊縛先生 そうですね。しかもリピーターのお客さんなんかは「次はどんなことをしてくれるの?」と、やや良いプレッシャーを与えてくれる方もいますよね?

BIDAN それですよねー(笑)。あのー、みなさんは技術向上のための講習会って行ってますか? 緊縛先生は教える側ですかね。

緊縛先生 はい。僕がどこかの講習会に行くことはありませんが、お店のセラピから“縄を教えてほしい”や“マッサージにホットストーンを取り入れたい”と言われて教えることはあります。どんなトップセラピも常に向上心を持たないといけない。ちなみにウチの店舗のトップセラピである蒼さんにもホットストーンを教えました。

BIDAN 向上心ももちろんなんですけど、毎回同じマッサージをしていると、飽きちゃうんですよね。どんどんアップグレードしようとする気持ちと行動が大事ですね。

緊縛先生 先ほどの「次はどんなことをしてくれるの?」という方には、その期待に応えたい気持ちもあるけどプレッシャーにもなる。いろんな技術は持っておくに越したことはないから、努力を怠っちゃダメ。BIDAN君もどこか講習会に行っているの?

BIDAN はい。僕は店の講習会だけでなく、個人的に技術講習をされているセラピストさんにTwitterのDMを送ってお願いすることがありますね。哀田さんはどうですか?

哀田 僕もBIDAN君と同じような感じで、つい先日、ある方に個人的に技術を教えていただきましたよ。

BIDAN 哀田さんほどのベテランですら、行かれるのですね! どんな学びがありましたか?

哀田 そうですね。僕が普段しているマッサージの考え方を覆す、着衣上から体に触れるアプローチを教わりました。それを自分の手技に加えるかどうかは別として、その手技を目の当たりにしたことは知見が広がったと思っています。

それに、こうしてセラピ個人でも店ごとでも常に向上しないといけないサービスだからこそ、価格破壊は避けたい。でも、今、その破壊が起きていると思いませんか?

BIDAN  増えてきていますよね。特に今は新型コロナウイルスの自粛により感謝セールと称して2時間1万円とか、破格キャンペーンを打ち出すお店も出てきました。

緊縛先生 これはね、一長一短です。破格に釣られてお客様が来たとしても、通常料金と全く同じサービスができるかと言ったら、おそらく間違いなく出来ない。なぜなら、低価格にするということはセラピの取り分だって減る。セラピだって人間ですから、手抜きしようだなんて思う奴も当然出てくるでしょう。

BIDAN はい、仮にセラピへの実入りを変えず店側が負担する持久力を持って破格にするならともかく、セラピへのバックも下げてとなったら、それはもうセラピだって手抜きしちゃいますよ。

哀田 僕もそう思います。日頃の感謝の気持ちを込めてといったことから適正な値下げをするならともかく、自粛ムードでお客様を呼び込むためだけだとかの値下げは、なかなかセラピのモチベーションにも繋がらないですしね。僕はこのサービスこそ適正価格を守ることが大事かなと思っていますね。

お客様もプライドを持って遊んで! セラピからお客様に物申したいこと。

緊縛先生 あとは僕が最近危惧しているのは、やめたセラピストがお客様に個人的に連絡を取り、セフレになるという現象ですね。

BIDAN それもよく聞きますね。まあ、お店を離れた後、ごく一般の男女として再会して恋愛してとか、同意の上の関係なら、大人の男女のことだしとも言えなくもないですが、どうなのでしょうか。

緊縛先生 僕はこれは女風界にとって損害にもなると思ってる。業界からお客さんを一人奪うような行いに繋がる。やはりセラピが辞めた後はお店側も「お客さんと個人的な連絡のやり取りはしないように」といった注意もするか、もしくはセラピ一人一人にもそのような自覚を持ってはいただきたいですね。

哀田 そうですね。

緊縛先生 もちろん女性にだって、プライドを持って遊んでほしいから、たとえ推しのセラピからの個人的な連絡であったとしても、それに喜んでホイホイついて行ってしまうようなことはしてほしくないなあとは思いますね。

あとはもう、僕が最後に言いたいのは、施術中の本番行為は確実になくしたいなあということ。

哀田 はい。何かあった時に悲しむのは女性なのですからね。

BIDAN まず僕らは入店時に、本番行為NGなどの項目に同意しており、違反した場合は即クビ、違反金の罰則が与えられるというお店との契約書を取り交わしていますからね。なので当然、自分の性欲をコントロールできずに挿入しようだなんてことはあってはならないし、当然ながらお客様からのお誘いにだって乗ってはいけないし。 

緊縛先生 はい。でも、中には本番して当然と思っちゃってるお客様もいるわけでね。セラピ側であれ女性側からの誘いであれ、それをセラピが受け入れ挿入しなければ本番行為は成立しない。どんな関係や展開においても絶対にあってはならない。

BIDAN 僕なんかはなんとなくそういうムードになったりお客様側から求めるような展開になりそうになったら、それが性感中だったら一旦は「ほら〜、ねっ!」と、それまでのムードを変えて、ちょっと姿勢を変えてみるとか、動きに転じますね。

哀田 そうですね、たとえば口を優しく塞いで、より自分の感度に集中していただいたり。女性がその気になってしまうことも当然あるとは思います、しかし挿入に頼らなければならないセラピストは技術も倫理観もない二流以下だとお客様には思っていただきたいですね。

緊縛先生 ですね。やはりそこはお客様にも挿入はいけない行為であるという認識を持ってほしいし、そんな気持ちになったとしても「入れてほしい」だなんて言うことは恥ずかしいことだと思ってほしい。ましてや間違っても「あのセラピは入れてくれなかった」だなんて某掲示板で文句を言うようなこともしてほしくない。

哀田 そうですね。それはやはり本番行為を常習的に行うセラピもいたからその風潮が浸透してしたのだと思うので、やっぱりこの業界で働くセラピには、今一度、女性向け風俗で働くことの意味や、どんな倫理観で働くべきかをきちんと考えてほしい。

BIDAN そうですね。本番と同じくらい、セラピによる色恋営業も浮上しますよね。色恋はホストに任せて、セラピにはそんな営業をしてほしくない。彼にお客様側からセラピとお客様以上の関係を求められそうになったり、そんな雰囲気を感じたら、きちんと綺麗にお客様の気持ちやプライドを傷つけないよう、失礼のないよう、線引きしてほしい。全てのセラピに、お金を払ってでも会いたいと思ってもらえる価値を自ら意識してほしいと思うから。

緊縛先生 ですね。それと、色恋に付随する問題が、女性ユーザー同士によるTwitter上のイガミ合い。“ババアは利用するな”とか“デブスはどうだ”とか。なぜ他人の楽しみに対し、とやかく言うの? お客様には、貴女が買ったそのセラピの時間は貴女だけのものだよ、と言いたい。貴女だけのその時間をめいいっぱい楽しんでよと。

哀田 そうですね。

BIDAN 女性向け風俗は大人の女性の遊びですからね。

緊縛先生 そうなんです。とりあえず新型コロナウイルスの影響が少しでも緩和され、女性が安心してこのサービスが受けられる日が来ることを願うしかないですね。

BIDAN はい、今まさにその影響でうちの店も含めいろんなお店が“セラピと会わずに電話で話す”というようなサービスを展開してて、賛否両論あると思いますけど、乗り越えたいですね。この大変な時期を。

哀田 本当そうですね。みんなで乗り越えていきましょう、明けない夜はありません!

約3時間にも及ぶ女性向け風俗業界向上委員会の話し合いは繰り広げられました。女性向けユーザーの皆様! 先の見えない不安の中にも希望は生まれています。いつかこの緊急事態が収束に向かい、この業界の最高の遊びを安心安全に楽しめる日もやってきます! 業界を良くするための、皆さんからのご意見もお待ちしておりますー! 



■ 取材協力
哀田剛さん(エクスタシー東京)
https://www.kaikan.co/pc/shop/cast/detail/?shop_id=56&id=1055

BIDANさん(ジェントルマン東京)
https://www.kaikan.co/pc/shop/cast/detail/?shop_id=76&id=765

緊縛先生さん(クオリア名古屋)
https://www.kaikan.co/pc/shop/cast/detail/?shop_id=127&id=223



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