kaikan小説 7 |〜みてみられて〜

いまどきの主婦はほどんどの人が働いている。専業主婦とゆう肩書きを口にすると逆に、えー、働いてないの? などといわれる時代だ。
昔は専業主婦になるのが夢だったし幼稚園の頃小学校の頃の夢はずっとぶれることなく『およめさん』だった。
幼い頃の『およめさん』という人種は純白のウエディングドレスを着たいがためのイメージでしかなかった。いやらしい感情などは微塵たりともなく純粋にウエディングドレスが着たい、という一点に絞られた。

しかし、大学生になったころは幼い頃のような無垢で純粋な心情などはすっかりと忘れ、『およめさん』になるにはウエディングドレスを着るだけではダメでそれよりも大事なことがあることを知った。

もちろん、愛している男性と結婚をするのがいいに決まっているが、あたしはなにせ、専業主婦に憧れを抱いていたので積極的に合コンに参加をし、これっだよ、これ。という男性と巡り合った。

コンドームに穴をあけセックスをしたら妊娠をしあっけなく結婚をした。付き合ってから一年。22歳のときだ。大学は一旦休学をし子どもが2歳になったタイミングでまた復学をした。

ある種、専業主婦だし、学生だし、それはそれはまだ生ぬるいお湯に浸かっているようで毎日が幸せだった。あまりおもての世界に出てわーわーするたちではないので優しくておカネもあってまーまー顔も良くて記念日などにプレゼントを買ってくれる旦那さんにひどく感謝をしていた。

「ユリはね、学校に行ってさくらの面倒をみていればいいんだよ」

旦那さんはあたしをひどく子ども扱いした。25歳になろうとしているあたしを学生だからといって子ども扱いをする旦那さん。

「うん。そうね。わかってる、ねえ、ねえ、さくらね、今日ね、」

までいいかけて、旦那さんの手元を見る。食事中だとゆうのにスマホを操作していた。仕事でだれかとメールでもしているのだろう、と思いつつ、そうっと画面を覗いたら、オセロのゲームをしていた。

またか、と、思う。結婚をして5年。旦那さんはほどんどあたしに興味がなくなっていてさくらをあやすようあたしも同じようにあやす。とゆうかなだめる。いつも婉曲気味にあたしの話すことを避けている気がする。

「ん? なにかいった?」

ずいぶんと間があってから旦那さんの声がしてあたしはなんでもない、と、肩をすくめた。さくらは最近言葉が増えて、『バーロー』と、いうようになった。保育園の先生いわく『えっと、多分、ばかやろう、かとぉ』と、とてもいいずらそうに口にした。『ママ』『パパ』『マンマ』『ワンワン』それと『バーロー』保育園に入れたのは至極ありがたいが、悪い言葉を次々に習得してくるので、笑うに笑えないというのが本音だ。あたしは文学部に通っている。そして哲学科。突き詰めることが好きなのだ。さくらもきっと今『バーロー』の意味を突き詰めているのかもしれない。

しかし、さくらを産んでからセックスレスであたしは身体がさみしいと感じていた。出産した女は出産前よりも感じる。と、どのサイトにも書いてあった。個人差もありますが。そうやんわりと添えてはあったが。
あたしはいったいどうなんだろうか。他の男とセックスをするのは浮気になるのでまずい。けれど、旦那さんといまさらできない。とゆうか旦那さんをあたしから誘ったらぎょっとなるに違いない。旦那さんはいってもまだ28歳だし、性処理はどうしているのだろう。ふと、そんなことが脳裏をかすめる。自慰? あたしは首を横にふった。

 

__________

「ユーリ、今日さ、午後から時間あるぅ?」

講義が終わってぼーっとしていたところだった。昨夜さくらが夜泣きをやらかし寝不足だ。

講義の先生の声が秋の緩い、いや緩すぎる空気と同調をして頭の中は半分だけノンレム睡眠中だった。はっと、顔を上げると、目の前に水野さんが座っていた。

「ていうか、よだれ、出てるし」きゃはは。水野さんがハンカチであたしの口元を拭いてくれ「もう、ユーリさ、本当に子どもみたい」と、笑いながら続ける。あはは。子どもがいますけどね。そういいながらあたしは目を擦った。

水野さんはあたしよりも一つ下で24歳。浪人しているのであたしたちは皆よりもお姉さんだけれど、大学にくると年齢を忘れる。たまにいやに老けた人もいるし。ハゲもデブもいる。

「なに? 水野さんは? 今日講義ないの?」
「あるような、ないような」
なにそれー。あたしはまたクククと笑った。
「ユーリにね、合わせたい人がいるんだぁ」
「え? 誰? えええ? もしかして、性感エステの次郎ちゃん?」
「おお、するどい。今日の午後三時に予約してあるんだぁ」
水野さんはそこで言葉を区切って唇を舐めた。秋って乾燥してんなぁ。と思う。あたしも唇を舐めてからカバンから薬用リップを取り出して唇に滑らせた。
「うん。そうなんだ。ユーリさ、もしよければあたしの施述しているところを見てみないかな。よければユーリもしてもらうといいよ。はじめは一対一だと不安でしょ。ユーリはいちおう、人の妻なんだし」
人の妻。ひとのつま。その単語に思わずプッと吹き出す。
「そっか。そういえばあたし人妻だったわ」
「なによ。いまさら。さくらちゃんのママでもあるのに」
性感エステの話はずっと前から聞いていた。けれど今一歩踏み込めなかった。
旦那さんに悪いから。そのような有り体な理由ではない。さくらの顔があたしの目の前に浮かぶのだ。
「見てさ、ユーリが決めて。次郎ちゃんは観覧大歓迎だって。それでユーリがやる気になればいいし、無理ならやめるしで」
うーん。あたしはうなった。

 

___________

デーユースでとった簡素なビジネスホテルであたしと水野さんと次郎ちゃんが顔を合わせてから30分が経とうとしていた。
次郎ちゃんという名前から連想をしていたのは思い切りダサくて胡散臭い男性だった。けれど、ええ! 次郎ちゃんとの初見での感想は端的に『いい男』だった。35歳という年齢のわりには落ち着いていてそれでいてゆっくりとした口調で喋る人だった。

「かすみちゃんは人に感じている姿を晒しても平気な人なんだよ」

そういえばさ、あたしは水野さんにいくつかの疑問を切り出した。あたしが見ていても平気なのか? そういえば。裸になって感じる顔を見られても。それを代弁して次郎ちゃんがこたえた。ああ、そういえば水野さんってかすみってゆう名前だったけ。すっかり忘れていた。結構大胆なんだねぇ。あたしは感心して感嘆をもらした。

「ていうか、あたし女でもイケるんだ」
「え? オンナデモイケル とは?」
あたしは目を泳がせつつ疑問を口に落とした。
「だからそのまんまのことよ」
ふふふ。水野さんが妖艶に微笑んだ。

おや、と思った。これはまさかいかんやつでは。脇汗がすごい。
「あはっ、ユーリはそういう対象ではないからね」
えっ、やだぁ、そんなぁ。あたしは心を見透かされたようで耳朶を赤らめた。

「じゃあ、施述を初めていきますね。時間は80分です。ユリさんはどこにいてもかまいませんので」

次郎ちゃんの合図で水野さんがガウンを脱いでベッドにうつ伏せになった。すばらしいプロポーションとはいいづらい部分もあるけれど、ひいき目にみてあたしの好きな身体であることには間違いなかった。ハリのある胸。ハリのあるお尻。尖った乳首。そしておどろくのはその色の白さだった。漂白剤でも飲んでいるのではないのか。というほどに肌が白かった。レズではないがさわりたいと心の中がざわついた。

仰向けになった水野さんに温めたオイルをそっと垂らしてゆくところから始まった。オイルを湯煎で温めてあることに気がきくなぁ。と感心をする。

水野さんは眉間にしわを寄せている。これがよくある羞恥に顔を歪めるということなのだろう。柔らかそうなおっぱいをつぶさないように揉みしだいてゆく。その掌の大きさがちょうどよくおさまっている。水野さんのおっぱいの先はトントンに尖っていて興奮を隠しきれない様子がありありとわかる。

「あ、はぁん、」

かわいらしい吐息が洩れるたびに目が離せないし、あたしの下半身もやけに熱を帯びていて尿意を感じている。陰核が飛び出てきたようでショーツのクロッチにあたる。水野さんの乳首に次郎ちゃんの手がふれるたびあたしも乳首が痛くなった。

よがりまくる女の痴態を目の前で見たのはもちろん初めてだったけれど、それが水野さんとゆう友達だったとゆうのもあるけれど、女が男によって愛撫をされ歓喜の涙を流すことに対してなにも隠すことなどはない、臆すことはないと思った。人間らしさがにじみ出ている。

水野さんは何度も潮を吹いた。あたしは吹いたことがないのでそれはそれは神秘的な経験になった。感じている水野さんを傍観しつつあたしは自分で自分を慰めた。その姿を察したのかちらっと次郎ちゃんが一瞥しニヤッと笑った。

あたしも笑いかえし、あ、で、でちゃうーぅぅ! とゆう水野さんの声がしたと同時にあたしも指でイッタ。

シーツは一面に濡れていておもらしをしたようなありさまになっていた。シーツの下に敷いてあった茶色のバスタオルはその役目など果たすことなく水野さんの汗だか愛液だか潮だかわからない液体を吸い上げるものとしてだけ大いに役立っていた。



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